吹っ切れた自分が分かった!
その男性とはちょっと会話をしただけで帰る事にした。
初めての一人居酒屋デビューとしては上出来だ!と自分でも思う。
飲み物を頼むタイミングも馴れたもんだと思うとおかしかった。自宅へ帰りベッドに横たわり以前の事や今日の出来事などが頭の中をくるくると廻っている。
ふとあの隣に座っていた男性の事を思い出した。
男はいいな!なんか自由な感じがする。
それに比べ女性の情けない事ったら話にならない!
振られただけで人生を考えるなんて!
そんな事を思いながら眠りについて行った。
そのような事があり、一人で居酒屋へ行く事にした。
「結構なストレス解消になるわ!」
「今まで一人で行かなかったのが損をしたみたいに感じる」「何も一人でも恥ずかしい事はないしね!
「だって男だって一人で飲んでいるじゃない!」
てな具合である。
そこでまた例の右隣に座っていた彼がいた。彼女は進んで彼の横に座り行き可愛らしくいった。
「この間はちょっ酔っ払っちゃた!」
彼は顔に微笑み一杯を見せながらいった。
「飲めば酔うのが当たり前!」
とても大人の男という安心感のある話し方だ!
そうこうしている内に二人とも酔いが廻って来たところ。彼が彼女に言った。
「男に振られたんじゃない?」
図星である!
「やっぱり分かるの?」彼に言った。
顔を見れば分かるよ! (男なら敏感にすぐ分かります。)
彼女は心を見透かされたようでちょっとびっくりしたが誰かに心の内を聞いて貰いたいという衝動に駆られた。
「どうせ飲み屋での付き合いだし名前も明かさなければかまわないや!」
男はいった!
「話くらいなら聞いてやるよ!これでも人生経験は積んでいるつもりだよ!」
彼の大人の雰囲気の安心感と聞いてもらいたい衝動で彼女は結婚をを約束した彼に裏切られた事を止め処もなく彼にぶちまけていた。